冬の外遊びにはメリットがたくさん!子どもと一緒に楽しめる冬遊びを紹介
寒い冬は、お子さまもつい室内で遊びがちになりますよね。
外遊びをするにも、防寒具の準備や体温調節など気を配ることが多く、「今日は外に出なくてもいいかな」と思う保護者の方も少なくありません。
しかし、冬ならではの外遊びには、お子さまの成長につながる魅力的なメリットがたくさん。
ここでは、冬の外遊びのメリットに加えて、年齢別のおすすめの遊び方も紹介しています。寒い時期でも外で思いきり体を動かし、季節を楽しみながらお子さまの発達をサポートしていきましょう。
冬の外遊びをおすすめする理由

冬の外遊びには、お子さまにとって多くのメリットがあります。
なぜ冬に外で遊ぶことが大切なのか、その理由を見ていきましょう。
身体が強くなる
寒い日でも外でしっかり身体を動かすことは、子どもの成長にとってとても大切です。
全身を使って遊ぶことで体力がつき、丈夫な身体づくりにつながるからです。
一方、ゲームやテレビなど室内遊びが続くと、どうしても運動量が減ってしまいます。
運動不足になってしまうと、体力だけでなく、本来備わっているはずの抵抗力も落ち、風邪をひきやすくなることも。
さらに、冬の冷たい空気に触れながら遊ぶことで皮膚が鍛えられ、免疫力アップも期待できますよ。
運動能力・体力を伸ばせる
冬の外遊びには、お子さまの運動能力や体力を伸ばせるという大きなメリットもあります。
かけっこや縄跳びなどの適度な有酸素運動は、心肺機能や持久力の向上に効果的です。
また、走る・飛び跳ねる・投げるといった多様な動きを繰り返すことで、お子さまは自然と筋肉の使い方を覚えていきます。
その結果、走力・跳躍力・瞬発力など、運動能力全般の向上が図れるでしょう。
冬でも思いきり外で遊ぶ習慣が、体力と運動能力に優れた丈夫な身体づくりにつながるのです。
かけっこが速くなるコツは、以下の記事で詳しく解説しています!ぜひチェックしてみてください。
かけっこが速くなるコツを掴もう!親子で一緒に楽しめる運動も紹介
熱中症や虫刺されの心配がない
冬の外遊びは、熱中症や虫刺されの心配がほとんどない点もメリットと言えるでしょう。
夏は熱中症対策や紫外線対策、虫よけ対策など、気を付けるポイントが多くなります。
その点、冬は基本的に防寒対策をしておけばOK。
準備がシンプルなので、保護者の方にとっても負担が少なく、気軽に外遊びを楽しむことができます。
また、冬は1日の日照時間が短い時期でもあります。
外遊びによって意識的に日光に当たる時間を作ることで、ビタミンDの生成が促され、骨の成長にも良い影響を与えてくれますよ。
【年齢別】おすすめの冬の外遊びアイデア

では、年齢別におすすめの冬の外遊びを紹介します。
お子さまに合った外遊びで、楽しく成長をサポートしてあげてください。
未就学児(1〜3歳)|短時間でも自然と触れ合う
1~3歳児は、短時間でも外に出て、自然と触れ合うことが大切です。
冷たい外の空気に触れて気温の変化を直に感じるだけでも、お子さまにとっては大きな刺激となるでしょう。
庭や散歩道、公園などで見られる植物や石に軽く触れてみるのもよいですね。
身近な自然に触れる経験が十分な遊びとなり、好奇心を育むきっかけとなります。
好奇心を育むには、直接体験や工場見学もおすすめです!
以下の記事で詳しく解説しています。
直接体験で生きる力を身につけよう!体験が大切な理由とおすすめの体験を詳しく解説!
小学生にとって工場見学はいいことづくめ!参加しておきたい魅力満載の工場11選
小学生低学年|外で体を動かす遊びを
低学年のお子さまは、外で思いきり身体を動かす遊びがおすすめです。
走っている時に感じる冷たい空気や、走り終わった後に身体がぽかぽかしてくる感覚は、冬ならではの楽しさ。
鬼ごっこやしっぽ取りゲームなど、全力で走る遊びを取り入れてみてもよいでしょう。
雪が降る地域なら、雪だるまや雪うさぎ作りもぴったり。
低学年のお子さまなら、小さめの雪だるまでも十分に楽しめます。
こうした遊びは体力の向上につながるだけでなく、友だちと協力したり競い合ったりすることで協調性も育まれていきます。
小学生高学年|雪遊びやスポーツでアクティブに
高学年になると、雪合戦やかまくら作り、ソリすべりなど、よりアクティブな遊びを楽しめるようになります。
スキーやスノーボードなどの本格的な冬のスポーツに挑戦してみるのもおすすめです。お子さまの思わぬ才能が見つかるかもしれません。
雪が降らない地域では、ドッジボールやフリスビーなどのスポーツがよいでしょう。
「どの角度で投げれば遠くまで飛ぶかな」「投げ方も工夫してみよう」など、自分で考えながら投げられるため、考える力や調整力が身につきます。
ドッジボールは、投げる・避ける・ボールをキャッチするという動きを繰り返すので、運動神経に加え、瞬時の判断力や反射神経が磨かれます。
雪のあるなしに関わらず、このような遊びは、体力の向上に加えて、挑戦する力や協調性も育ててくれます。冬の外遊びは、お子さまの多彩な能力をぐんぐん伸ばしてくれる貴重な機会なのです。
冬におすすめの外遊び【定番&自然体験】

ここでは、冬におすすめの外遊びをまとめました。
お子さまが興味を持てるものを見つけて、親子で一緒に楽しんでみましょう。
ウィンタースポーツ
ソリすべりやスキー、スノーボードなど、冬ならではのスポーツです。
雪の上でバランスを取ったり全身を使って運動したりすることで、体力づくりはもちろん、運動神経や筋力の向上にも役立ちます。
家族や友だちと一緒に楽しめる点も、ウィンタースポーツの魅力です。
雪遊び
雪合戦や雪だるま作り、かまくら作りなどが当てはまります。
これらの遊びは運動能力を鍛えるだけでなく、創造力や瞬発力、投げる力なども育まれます。
友だちと協力し合って遊べば、コミュニケーション力や協調性もどんどん伸びていくでしょう。
縄跳び
縄跳びは、冬の外でも身体を温めながら楽しめる遊びです。
リズム感や跳躍力、持久力アップが期待できます。
最初は、基本的な前跳びから始めましょう。
慣れてきたら、後ろ跳びや駆け足跳び、二重跳びと少しずつ難易度を上げてクリアしていけば、大きな達成感も得られます。
凧あげ
凧あげは、冬の風の強い日にぴったりの遊びです。
走りながら凧を上げることで体力や脚力、持久力がつきます。
凧を高く揚げられるよう自分なりに試行錯誤する過程で、創意工夫する力や観察力も伸びるでしょう。
家族や友だちと一緒に、誰が高く揚げられるかを競い合っても楽しいですね。
羽子板、バドミントン
羽子板やバドミントンは、打つタイミングや方向を自分で調整することで、反射神経や器用さを鍛えられる遊びです。
寒い冬でも短時間で身体を動かせるので、体力や持久力も自然に養えます。
特にバドミントンはシャトルが軽く、ゆっくり打ち返すこともできるため、運動があまり得意でないお子さまでも楽しみやすいのが魅力。
お子さま用のラケットを購入し、親子で一緒に遊んでみるのもおすすめです。
家の近所でも気軽にできる冬遊び

「外で遊びたいけれども、近くに公園や広場がない…」というご家庭でも大丈夫です。
家の近所でも、工夫次第で十分に冬の遊びを楽しめます。
ここでは、身近な場所でも気軽にできる冬遊びを紹介します。
自然観察(霜柱・氷・冬の植物探し)
家の庭やお散歩コースで見つけた石や葉っぱに触れてみましょう。
自然を観察し、触れるだけでも、お子さまにとって十分な遊びになります。
気温が大幅に下がった翌日には、庭の花壇や地面にできた霜柱を観察してみるのもおすすめです。
土の上を踏むとザクザクと音がして、霜柱の存在がすぐに分かります。葉っぱにできた霜柱や水たまりにできた氷を見つけて触れるのも楽しいですね。
こうした身近な自然の変化はお子さまの目には新鮮に映るため、立派な冬の遊びとなります。
落ち葉集め
秋から冬にかけて落ちた葉を集める遊びは、体を動かすだけでなく、自然に親しむことができる遊びです。
集めた葉っぱの色や形を比べることで観察力を養え、季節や植物への興味も広がります。
友だちと一緒に集めて、お互いの葉っぱの形や数を比べて競うのもよいでしょう。
散歩
近所を散歩するだけでも、お子さまにとっては楽しい冬の外遊びです。
乾燥した落ち葉の感触を楽しんだり、冬の空を観察したり、冷たい空気を感じたり、冬ならではの自然の姿に触れてみましょう。
散歩で歩くだけでも好奇心や観察力が育まれ、体力も少しずつついていきますよ。
屋内と組み合わせて楽しむ遊び方

冬は、寒さや天候の影響で外遊びが難しい日もあります。
そんな日は、屋内の遊びと組み合わせて過ごすと、お子さまも気分が変わって飽きずに楽しめます。
ぜひ、参考にしてみてください。
室内での軽い運動(ダンス・バランス遊び)
室内で運動する場合は、ダンスやバランス遊びがおすすめです。
軽い運動で身体を温めながら、体力や筋力も養えます。
また、楽しく身体を動かせるので、遊びながら運動習慣を身につけられる点もメリット。
外遊びの前や合間に取り入れると、準備運動の代わりとしても効果的です。
ダンスは、手足などを動かすことに加え、周りと合わせて踊ることも多いため、表現力や協調性といったお子さまの非認知能力を伸ばすのに適しています。
以下の記事を確認してください。
子どもの非認知能力を伸ばすお勧めの習い事とは?ポイントもご紹介!
外遊び+屋内遊びで冷えすぎ防止
外遊びと屋内遊びを組み合わせることで、体が冷えすぎるのを防ぐことができます。
外で思いきり身体を動かした後に、屋内で軽くストレッチをするだけでも、体温の調整がしやすくなります。
こうすることで、寒さによるケガや風邪のリスクも減らせるでしょう。
雨・雪の日もリズムを崩さない工夫
雨や雪で外遊びができない日でも、屋内での運動を取り入れれば、遊びのリズムを崩さずに過ごせます。
ストレッチやダンス、バランス遊びなど、場所を選ばずにできる運動は、寒さや天候に左右されない点が利点です。
そのため、運動習慣を途切れさせずに、体力や筋力を維持できます。
冬の外遊びで気をつけたいこと

最後に、冬の外遊びで気をつけたいことをまとめました。
以下のポイントをおさえ、お子さまの安全に十分気をつけて外遊びを楽しみましょう。
準備体操をしっかり行う
外遊びを始める前には、準備体操をしっかり行いましょう。
寒い冬は身体がこわばりやすく、何もせずに走り回ったり激しく身体を動かしたりすると、ケガにつながる可能性があります。
備体操で筋肉や関節を十分にほぐし、身体を温めておくことが大切です。
防寒対策を徹底する
お子さまは大人よりも抵抗力や免疫力が低いため、服装によっては風邪をひくリスクがあります。
帽子や手袋はもちろん、かさばらず動きやすいアウターや、靴下を2~3枚重ねるなどの工夫もおすすめです。
外遊びをするときは、お子さまの身体が冷えないよう、服装にも気を配りましょう。
お子さまの風邪予防に関しては、以下の記事で詳しく解説。ぜひ参考にしてください。
小学生の風邪予防はこれ!7つの習慣と具体策を紹介!
重ね着で体温調節しやすくする
代謝がよいお子さまは、動き回ると冬でも汗をかくことがあります。
汗で身体が冷えるのを防ぐため、重ね着をして体温を調節できるようにしておきましょう。
お子さまの服装は、薄めのトップスを重ねるのが基本。汗を吸ってすぐ乾く素材の肌着や、防水性・防風性・通気性に優れた上着を選ぶと安心です。アウターも分厚いものではなく、薄くて着脱しやすいものがよいですね。
なぜなら、お子さまは、気温の影響で体温が変動しやすいという特徴があるからです。
厚手のトップスやアウターでは熱がこもりやすく、運動をすれば体温が上がり過ぎてしまうリスクも。臨機応変に対応できるよう、冬でも薄着を重ねて体温を調節する方法が推奨されているのです。
参照元:株式会社エバーセンス
安全な場所・時間帯を選ぶ
冬の外遊びは、日中の暖かく陽当たりの良い時間・場所を選ぶのがよいでしょう。
朝や夕方は空気や遊具が冷たく、手がひび割れやあかぎれになったり、転ぶとケガにつながりやすくなったりと、お子さまにとってデメリットの方が多くなってしまいます。
また、車の通らない公園や広場など、安全な場所を選ぶことも大切なポイントです。
冬の寒い時期でもお子さまの年齢に合った外遊びで体力や運動能力アップ

冬でも、お子さまの年齢に合った外遊びを選ぶことで、体力や運動能力の向上が期待できます。
近くに公園や広場がなくても、近所を散歩するだけでさまざまな自然に触れることができ、好奇心を刺激する立派な遊びになります。
外遊びをする際は、防寒対策や場所・時間などに気を配りながら、お子さまと安全に楽しく身体を動かしましょう。






